今回は2024年に恒久化されるNISA制度に関しての続報があったので確認していきます。
これに対して、SNSでの反応は非常にポジティブで歓喜の声も上がっています。
しかし、「複雑でよく分からない!つまりどういうこと?」という方も散見されましたので、本記事では内容を整理しつつ噛み砕いて話していこうと思います。
本記事は以下の記事を参考にしています。
参考:日本経済新聞「恒久NISA、現制度と分離 投資済みでも満額利用可」(2022/12/10)
要点と解説
政府・与党から出された方針の要点についてそれぞれ解説します。
制度の恒久化、投資可能期間の無期限化、年間投資枠の拡大
8月に金融庁から出された税制改正要望に応じたものと見られます。
岸田総理からもNISA制度の抜本的拡充が表明されていたものの、今年は見送られる可能性もあったため今回の要望が通ったことは大きな前進と言えますね!
要望の内容としては2024年から恒久的な新制度に移行し、配当金や分配金に税金がかからない非課税の投資期間は無期限にするとのことです。
また、現行の年間投資枠(一般型:120万円、つみたて型:40万円)は拡大するそうですが、詳細はこれから詰めていくとのことです。
非課税限度額を設ける
これまでの拡充案を聞くと、現在多くの資産を保有している人が毎年満額分をNISA口座に入れて制限なく運用できることになってしまいます。
これでは富裕層の税金負担がさらに小さくなるため、富裕層の優遇ではないかという声が出ています。
これを防ぐために、生涯通算の投資枠を設けるとのことです。
詳細な金額は未定で、これから詰めるようです。
現行制度での投資実績は新制度の投資枠に含めず、新制度はゼロから使える
新制度が始まると現行の制度で投資をしている人についてはどんな影響があるのでしょうか?
まず、現行制度での投資実績を新制度の投資枠に算入しないとのことです。つまり、現在NISAを活用している人が不利益を被ることはなさそうです。
枠を使い切った人でも新制度の投資枠をゼロから使えるとのことで、2022~2023年の積み立てについてはとりあえず気にしなくてOKですね。
新制度では、一般NISAとつみたてNISAが一本化される
新制度では一般NISAを「成長投資枠(仮称)」に衣替えし、つみたて型と併用可能になります。
設けている枠の違いとしては選べる投資商品なのですが、ここでの詳細な解説は割愛します。
また、2024年からはNISA制度は一本化されて、現行制度での投資ができなくなるようです。
2023年度の与党税制改正大綱に盛り込む
これらのNISA制度の拡充は税制改正されてから実現します。
その前段階として税制改正大綱があります。
12月中旬にまとめられる”2023年度与党税制改正大綱”の内容に盛り込むことが今回発表されました。
まとめ
- 政府・与党からNISAの抜本的拡充案に関する方針を発表
- 詳細はこれから詰めていくとのことで、続報があれば改めて記事にて解説します!
コメント