iDeCoやつみたてNISAといった資産形成に有利な制度を活用することが、長期投資の第一歩です。
その際、多くの商品から運用するファンドを選ぶことになるのですが、これから資産形成を始める方には、「運用商品はどんな基準で選べばいいのか?」と迷う方もいると思います。
本記事では、運用商品の選び方とオススメの投資信託について話していきます。
投資信託にはインデックス型とアクティブ型がある
投資信託は運用方法で2種類に分けることができます。
1つはインデックス型。
目標とする指数と同じような値動きになるように運用する商品です。指数の例としては日経平均やS&P500などがあります
もう1つはアクティブ型。
こちらは目標とする指数を上回ることや、独自で企業や市場の調査・研究を行い運用することで利益を追求することを目指します。
プロのファンドマネージャーが運用を行うことから、アクティブ型のほうが運用結果が良いと思いがちですが、実はインデックス型のほうが成績は良いケースが多いのです。
運用結果では、なぜアクティブ型がインデックス型に負けるのか?
それにはコストが関係しています。
アクティブ型は運用の手間がインデックス型よりもかかるため、信託報酬が高く設定されています。
これによってインデックス型のほうが運用結果が良くなるのです。
インデックス型の投資信託選びのポイント
インデックス型であれば良いかというと、そんなことはありません。
選ぶ上では、以下の4つが特に重要なポイントになります。
- 純資産総額
- 信託報酬
- 運用成績
- ベンチマークからの乖離(トラッキングエラー)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
純資産総額
投資信託は多くの投資家からお金を集めて運用を行っています。
どれだけ投資家からお金を集めているかを表す指標となるため、純資産総額が大きいほど安心感があります。
信託報酬
インデックス型の投資信託を比較していくと、違うファンド名でも同じベンチマークに連動する投資信託が複数あることに気づきます。しかしながら、それらの運用結果は微妙に異なるのです。
これの要因の一つが「信託報酬」です。信託報酬は安いほうが良いとされます。
この理由は、運用結果に影響があるからです。これについては別記事「資産運用において重要なコスト「手数料」とは?」で解説しているので、よろしければご覧ください。
運用成績
投資する商品が過去にどんな運用成績だったかについても注意です。
その際には、1~5年などの短期のリターンだけでなく、15~30年という長期で考える必要があります。
最近数年のパフォーマンスだけをみてコロコロと商品を乗り換えるなんてことはせずに、中長期的な視点で右肩上がりのものを選びましょう。
ベンチマークからの乖離(トラッキングエラー)
指数(ベンチマーク)に連動することを目指している商品であるため、指数との乖離が小さいほどインデックス型として優秀といえます。
オススメのインデックス型投資信託
ポイントを押さえた優良な投資信託を一部紹介します。
長期的に見て、今後伸びるとされているアメリカの「S&P500」や全世界の「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」をベンチマークとしており、純資産額も規模が大きく、信託報酬は最安水準のファンドたちです。
証券会社によっては取り扱いのない商品もありますが、その際は本記事で話したポイントを元に選んで見てください。
純資産総額(億円) | 信託報酬(年率[%]) | トラッキングエラー | |
eMAXIS Slim 全米株式(S&P500) | 14472.63 | 0.0968 | 0.07 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 6546.67 | 0.1144 | 0.07 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 6738.28 | 0.1620 | 0.08 |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 707.33 | 0.1102 | 0.08 |
まとめ
- 投資信託はインデックス型がオススメ
- ファンドを選ぶ際に重要なポイントを押さえて、長期で資産形成ができるような優良商品に投資しよう
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