皆さんはVIX指数を知っていますか?
恐怖指数とも呼ばれており、株式相場の心理状態を反映する指数です。
本記事では、VIX指数の概要と投資への活用方法について話していきます。
VIX指数の概要
VIXとはVolatility Index(ボラティリティ・インデックス)の略で、その名の通り”株価変動率”を表す指標の一つです。
シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表しています。
これは株式市場に対する投資家の心理状態を数値で表したものですから、値が高いほど投資家が相場の先行きに不安を感じている=恐怖を感じているということになります。
VIXが大きく上昇した例
VIX指数は通常10~20の範囲で推移することが多いのですが、大きく上昇した歴史もあります。
それは、株式相場が不安定になる出来事があったときです。
ここでは、そんな出来事があった際のVIX指数を見てみましょう。
このように、世界情勢に不安を与える出来事とVIXの上昇には関係があります。
VIX指数を投資に活用する
買付タイミングに活用
VIX指数は株式相場の状態を知るのに使えますがそれを投資に活用することもできます。
例えば、下の画像はVIX指数とS&P500に連動するETF “VOO”のチャートです。
VIX指数の山と株価の谷が概ね合致していそうな印象を受けます。
このことから、「VIXの値が~を上回ったら買付をする」というような投資戦略をとっている方もいます。
VIX指数に投資する
実はVIX指数に連動するETFとして以下があります。
- VIX短期先物指数(1552)
- VIX中期先物指数(1561)
- iPath Series B S&P 500 VIX S(VXX)
- ProShares VIX Short-Term Futures(VIXY)
しかしVIX指数はその性質上、長期的に上昇を期待するものではなく、株式と逆の動きをすることをうまく活用してこそ力が発揮できるため上級者向けといえますし、経費率も0.8%前後で高めです。
VIX指数は”参考指標”くらいの捉え方で良いのではないかというのが私の結論になります。
まとめ
- VIX指数は株式市場に対する投資家の心理状態を数値で表したもの
- 世界情勢が不安定になる出来事とVIX指数の上昇は関係がある
- VIX指数を”株価の谷を狙った買付のタイミング”に活用している人もいる
- VIX指数に投資する方法もあるが、長期投資には不向きで上級者向けの印象を受ける
- VIX指数は”参考指標”くらいの捉え方で良いのではないか?というのが私見
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