「20~30年の長期で積立投資をする」
一見簡単そうですが、投資を途中でやめていく人のほうが多いのが事実。
それを受けて、投資を続けられる人には何らかの傾向があるのか?という視点で、投資家へのアンケートとその分析結果をまとめたレポートが投資信託協会から発表されました。
本記事では、投資信託協会から出されたレポートの内容をもとに、”投資を継続できる人の特徴“を話していきます。
出典:投資信託協会 調査広報室 「投資に関する1万人アンケート(2)-投資を継続できる人の特徴-」
投資をやめてしまうタイミングは市場が不安定なとき
下の図はリーマンショックと東日本大震災の前後における、日経平均指数と公募株式投資信託の資金増減額の推移です。
指数の下落と資金流出額には関係がありそうです。
勿論、資金流出があっただけで投資をやめたと判断はできないですが、このタイミングで解約の申込みが多くあったことは事実です。
このように、投資をやめてしまうのは、相場の値動きが大きく不安定な時期であることが分かります。
投資を継続できる人の特徴3選
では、投資を継続できる人にはどんな特徴があるのでしょうか?
ここでは3つピックアップして話していきます。
積立投資を淡々と実施している
積立投資のメリットの1つは、”ドルコスト平均法”と呼ばれる投資手法を堅実に実行できる点です。
この手法は、毎月一定額を拠出するため評価額が下落した際に多く購入できるという大きな利点があります。
このことを投資歴が長い人はしっかり理解しており、相場が不安定でも気にせずに淡々と買付できているのかもしれません。
投資行動における”自己決定”を重要視しており、周囲に影響されない
投資行動の意思決定につながる要素として「ネットや周りの評価」「周りが利用していること」とアンケートで回答した人は、投資を継続できる可能性が低いという結果でした。
では、投資を継続できる人はどうしているのでしょうか?
それは”自己決定”です。
具体的には、投資行動に対して何らかの根拠や仮説を持っているということですね。
レポート内で筆者は、近年の”老後の資産形成のためになんとなく投資を始めた若年層”の増加を危惧しているようで、この点は私も同感です。
あくまでも自分のお金なのですから、そんな方は次のステップとして主体的に考える経験を重ねることも考えたいところです。
損失が出ても保有し続けている
皆が多くやめていくタイミングでやめなかったということですから、周りより投資を継続できているのは当たり前な気がします。
そのため、長期的には右肩上がりになるから、どれだけ損失が出ても投資をやめないようにしよう!と言ったところで学びはありません。
しかし、これは突き詰めていくと、”そのような損失を抱えても許容できる人”と言い換えることも出来ます。
これであればいくつかの行動に変えていけます。例えば、現在のポートフォリオを確認してリスクを取りすぎていないか見てみたり、現金比率を高めておいたり、長期的に右肩上がりとなるシナリオの前提が崩れていないか確認する…等
まとめ
- 長期積立投資を淡々と実行している人からその極意を学ぼう!
- 積立投資は”ドルコスト平均法”で長期間実行しやすいおすすめの投資方法
- ”なんとなく”や”周りに流されて”ではなく、自分の考えを持って投資を行おう
- 自分のリスク許容度を見直して、損失を許容できるようなポートフォリオにしよう
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