金融商品の1つに「債券」があります。
基本的には株がハイリスク・ハイリターンで、債券はローリスク・ローリターンと言われています。
本記事では、債券の種類やその特徴について話していきます。
債券の種類・分類
債券には様々な種類があります。
発行体による分類としては、国が発行する「国債」、自治体が発行する「地方債」、企業が発行する「社債」などがあります。
個人向け国債
国が発行している国債のうち、政府が個人でも買いやすくしたものを「個人向け国債」といいます。
これは6ヶ月に1回利息が受け取れ、満期になると貸したお金が返ってきます。銀行や証券会社で1万円から買付可能で、最低でも年率0.05%の金利が保証されています。
期間と金利のタイプによって「固定3年」「固定5年」「変動10年」の3種類があります。
楽天証券では以下のように買うことができます。

個人向け社債
社債にも個人が買いやすい「個人向け社債」があります。
個人向け国債と同様、定期的に利息が受け取れて満期になったらお金が返ってきます。
個人向け国債と比べて債務不履行(デフォルト)となる可能性は高いため、より高い金利が見込める点が魅力です。
しかし、社債を買う際に発行した会社が安定しているか、成長しそうか確認する必要があります。
これは個人が調べるには手間も時間もかかり大変です。
そこで、信用格付が役立ちます。
S&P、ムーディーズなどの機関によって社債のランク付けのようなものが行われています。
格付けが高いほど安全性が高く、金利は低くなります。
また、格付けがBBB(Baa)以上が投資に適しているとされます。

発行された個人向け社債の例
過去に発行された個人向け国債には何があるのか見てみましょう。
発行する会社によって利率が異なることがわかります。
会社名 | 期間 | 利率(税引前) | 格付け |
---|---|---|---|
イオンモール | 5年 | 年0.49% | A- (R&I) |
SBIホールディングス | 4年 | 年1.09% | A- (R&I) |
債券ETF
ETFを保有するという形で債券に投資することもできます。
例えば、米国の債券に投資する「AGG」「LQD」「BND」などがあります。
ドル建ての資産のため為替リスクや価格変動リスクに注意が必要ですが、米国債券は日本と比べて利回りが高い傾向があります。
ティッカー | 12ヶ月分配金利回り |
---|---|
LQD | 4.56% |
AGG | 3.31% |
BND | 3.21% |
まとめ
- 債券は株式に比べてローリスク・ローリターン
- 債券といっても様々な種類がある
- 資産の変動を穏やかにできる点から、守りの役割としてポートフォリオに組み込むのもアリ
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