米国高配当ETFのVYM,HDV,SPYDを比較してみた

最近、夢の不労所得を得るための高配当ETFが注目されています。

筆者であるユキたま氏もFIREを目指すにあたり、高配当ETFがポートフォリオの大部分を占めています。そんな私が保有しているのがVYM,HDV,SPYDの3つです。

本記事では、米国高配当ETFのVYM,HDV,SPYDについてデータの比較をしていきます。

目次

基本データ

まずは、それぞれの基本データを見てみましょう。

VYMHDVSPYD
銘柄名バンガード・
米国高配当株式ETF
iシェアーズ・コア
米国高配当株ETF
SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF
運用会社バンガードブラックロックステート・ストリート
設定年月2006年11月2011年03月2015年10月
組入銘柄数*14437580
経費率 [%]0.060.080.07
*1 2022/09/19時点でのデータ

3つの共通点である経費率の低さは業界最低水準となっています。

VYMは組入銘柄数が多く分散が効いておりSPYDは80銘柄と比較的少ない印象を受けます。
ここに組入基準の違いが出ていますね。

また、SPYDは設定日からまだ日が浅いETFであることが分かります。

セクター比率

それぞれどんなセクターにどれくらいの割合を投資しているか、見てみましょう。

VYMHDVSPYD
金融20.00%6.56%21.97%
公益事業8.62%8.36%16.45%
生活必需品13.08%16.29%7.19%
ヘルスケア14.03%22.64%6.48%
エネルギー10.18%19.73%9.30%
情報技術6.42%12.60%4.42%
通信サービス4.94%4.96%7.04%
素材3.83%0.73%5.73%
不動産0.01%14.51%
資本財10.20%6.49%1.10%
一般消費財8.69%1.14%5.81%
組入割合の上位3つを赤字で示しています。※2022/09/19時点のデータを元に作成

それぞれの組入セクター比率にも違いがあることが分かりますね。

過去10年の株価推移

VYM、HDV、SPYDの過去10年の株価推移はどうだったのでしょうか?
2012年1月~2022年9月におけるそれぞれの株価推移を下図に示しています。

共通してコロナショックを経験しており、約35~46%の暴落が過去にはありました。
しかし、約1年で株価は回復しておりそれ以降も右肩上がりを続けています。
配当金をしっかり出す企業を集めていながら株価上昇も期待できるため、非常に魅力的ですよね。

過去10年の年間分配金・利回り推移

VYM、HDV、SPYDの過去10年の年間分配金と利回りはどうだったのでしょうか?
グラフにしたものが下図になります。

※SPYDは設定年から10年未満のため、2016年以降を記載

ここ10年でVYMの分配金は約2倍、HDVは約1.6倍に成長しており、その推移をみても増配傾向で安定している点が挙げられます。SPYDはそれらと比較すると不安定といえます。

過去10年の配当利回りはVYMが3.0~3.5%、HDVが3.4~3.8%、SPYDが4.1~5.0%であり、SPYDの利回りの高さが表れています。

まとめ

  • 代表的な米国高配当ETFであるVYM,HDV,SPYDのデータを比較してみました
  • VYM,HDV,SPYDは長期的な分配金の成長と値上がり益を期待できる優良なETF

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