【SPYD】配当利回りの高さが魅力な米国高配当ETF

配当金の魅力に魅せられて高配当株投資にデビューした際には、やはり利回りが高い企業に投資したくなるもの

特に、配当利回りが高いものを中心に選んだ企業に分散投資できればと思いませんか?
そんな方におすすめなのが、今回紹介するETFです。

本記事では、高配当ETFの中でも人気な”SPYD“について紹介をしていきます。

目次

SPYDの概要

SPYDの基本データを以下にまとめました。

資産運用会社ステート・ストリート
設定日2015年10月
銘柄名SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF;
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
連動指数S&P 500 High Dividend Index
組入銘柄数180
配当利回り24.41%
経費率0.07%
12022/10/23確認時点
2配当利回りは直近1年間の配当金を株価で割った値

提供は米国の3大資産運用会社の1つであるステート・ストリートです。
設定日が比較的新しい点と業界最低水準の経費率がポイントです。

連動する指数も大きな特徴で、S&P500を構成する銘柄から配当利回りの上位80銘柄を組み入れています。
このことから、配当利回りが高い点が魅力となっています。

個別株投資において配当利回りが高いだけで銘柄選定を行うのは、財務状況やビジネスモデルの点で不安が残りますが、SPYDならリバランスの手間も省けますし、財務状況についてもS&P500に採用されているというお墨付きが安心できる要因になるといえます。

構成上位10銘柄

SPYDへの組入比率がTOP10の銘柄について見てみましょう。

ティッカー社名セクター組入比率[%]
1CAHCardinal Health Inc.ヘルスケア1.71
2PFGPrincipal Financial Group Inc.金融1.67
3VLOValero Energy Corporationエネルギー1.65
4XOMExxon Mobil Corporationエネルギー1.65
5CVXChevron Corporationエネルギー1.62
6PSXPhillips 66エネルギー1.59
7NRGNRG Energy Inc.公益事業1.58
8DRIDarden Restaurants Inc.一般消費財1.50
9GILDGilead Sciences Inc.ヘルスケア1.50
10CAGConagra Brands Inc.生活必需品1.41
※2022年10月時点 参考:ステート・ストリート社 HPより作成

組入比率から分かるように、組入れている80銘柄へほぼ均等に投資していることがわかります。時価総額比率で組入比率を変えるETFもありますがSPYDは異なっています。

組入銘柄をみてみるとエクソン・モービルシェブロンなど、他の高配当ETFと共通する銘柄もありますが、ほとんどが聞いたことない企業なのではないでしょうか?
とはいってもS&P500に採用されている企業であるため、米国を代表する優良企業であることは忘れてはいけません。

セクター比率

※2022年10月時点 参考:ステート・ストリート社 HPより作成

金融・公益事業・不動産の3セクターで半分を占める構成となっています。しかし、半年に1回あるリバランスの際に大きく変わりますのでかなり癖のあるETFといえます。コロナショック前には一般消費財セクターが17%近く占めており、公益事業は9%程度だった例もあります。

直近10年の分配金の推移

配当利回りの上位80銘柄を集めていることから、増配率は低いことがポイントです。

また、分配金の不安定さやここ最近2年の減配がある点は押さえておく必要があります。
この点については、コロナショックによる配当金の減少は株価の下落よりも小さかったことも高配当株の特徴の1つであるため、捉え方によっては向いている人もいるかもしれません。

過去のトータルリターンを比較

SPYと比較

人気な指数の1つであるS&P500、この指数に連動するETFであるSPYと比較して見ます。比較期間はSPYDの設定日~2022年09月末としています。

※TradingViewにて作成 ※配当を再投資したリターンであり、税金や運用コストを考慮していない

2019年頃まではほぼ互角でしたが、コロナショックで大きくパフォーマンスの差ができています。

やはり、配当利回りが高い企業の株価の成長性は難ありと言わざるを得ません。

VYM、HDVと比較

米国の高配当ETFとして人気なVYMHDVとも比較してみます。
SPYDの設定日~2022年09月末のリターンを比較します。

※TradingViewにて作成 ※配当を再投資したリターンであり、税金や運用コストを考慮していない

比較期間が短いので何とも言えませんが、VYMがやや優位で、SPYDとHDVが離されています

まとめ

  • S&P500のうち配当利回りで上位80銘柄にほぼ均等に投資している
  • 経費率が業界最低水準
  • 比較的、配当利回りが高いことが魅力
  • 利回りが高い企業を選定していることから増配にはあまり期待できない

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