「お得なクーポン」「限定商品」「2日限りのタイムセール」
このような広告のフレーズを見たことがあると思います。広告によって購買意欲が湧き、実際に購入に至った経験も1度はあるのではないでしょうか?
本記事では、お金を使う際に気をつけるべき「お得の罠」について解説し、私が実践している具体的な対策まで話していきます。
なぜ、消費者は「お得」に惑わされてしまうのか?
まず、誰しもが「得はしたい、損はしたくない」と思っています。
そのため、○○%OFFというお得なセールに飛びつくことがあります。
例えば、夕方ごろにスーパーへ行くと、惣菜や生鮮食品に値引きシールが貼られてますよね?
これによって、安くなっているからいいだろうと必要以上に買ってしまいます。
勿論、買った食品を食べきれば無駄のない買い物となるのですが、それが腐ってしまい捨てることになれば、お金を捨てたことと同じです。
お金をゴミ箱に捨てたことがあるでしょうか?きっと一人もいないでしょう。
しかし、商品を買った後に使用・消費せず捨てることは、お金を捨てるということに他ならないと思うのです。
このような”お金を捨てるような買い物”をしないためには、「お得の罠」とうまく付き合うことが重要です。
次章では、「お金の罠」に陥りやすいケースについて話していきます。
注意したいケース
ポイント・クーポンの失効期限が迫っているとき
せっかく貰ったポイントやクーポンを使わないのはもったいない!と感じることで、購買意欲を刺激されます。
それによって、不必要なものを買ってしまうことにつながります。
急かされるような煽り文句があるとき
”本日限定”、”数量限定”、”現品限り” 、”○○セール”
これらの煽り文句は特に注意です。
”限定”と言われると、いかにも貴重なものであるかのように客に思わせたり、このチャンスを逃したくないという心理にさせたりすることで、冷静な判断力を鈍らせます。
”人気”、”売れている”という謳い文句があるとき
”人気商品”、”売れ筋商品”、”○○で人気”
これらの謳い文句も注意です。
人は多くの人が選ぶものに魅力を感じるものです
どれだけ同じ価格・性能であっても、多くの人に選ばれているということは、それに値する価値があるはずだと消費者は考えます。また、多くの人が選んでいるから安心だと捉える人もいます。
例えばECサイトで商品を比較する際、レビューの高さを購入決定の材料にしている人もいますね。
大きな買い物のオプション・追加機能を検討するとき
例えば、家電の性能や機能を比較する際、いくらかお金を多く出すことで、より高性能・高機能のモデルが手に入るという状況があると思います。
スマホの購入を例にすると、以下のように2万円を多く払うことで、より高性能なモデルが手に入るとします。
- (A)内蔵メモリ32GB、カメラ性能は標準で、価格が8万円
- (B)内蔵メモリ64GB、カメラが(A)より多機能で、価格が10万円
ここでやっかいなのが「大は小を兼ねる」という考え方です。メモリは高いに越したことはないし、キレイな写真が撮れる機能があって困ることはないですよね。
しかも、このような大きな買い物は頻度も少ないからか、ケチケチせずにとりあえず良いものを手に入れたいと考える人もいるでしょう。
このように、不必要な機能やオプションに追加のお金を支払っていることがあります。
ポイント狙いの買い物
”ポイント還元”、”ポイント○倍キャンペーン”
これも注意です。
一見、ポイントがついてきてお得に感じますが、購入価格から付与されるポイントを引いた金額が実質の負担分となることを忘れてはいけません。
ポイント還元対象となる商品が、売れ行きが悪いものや割高な価格設定になっているのはよくある話です。
ここまでの例は「お得の罠」にはまりやすいケースについて挙げているに過ぎず、こんなときには商品を買っていけない!という訳ではありません。
セールや各種キャンペーンも有効活用すれば、お得に買い物できる可能性があります
「お得の罠」から逃れるには?
消費者の心理をうまく利用した「お得の罠」はどうすれば避けられるでしょうか?
私が実践している対策は、以下の通りです。
- 利用頻度が高いポイントカード以外は安易に作らない
- 一旦冷静になって1~3日検討してから購入する
- 自分が欲しいものに優先順位・予算を決める
- 複数のサイトで価格を比較する
- 商品の売れ筋ランキングは、比較する際の材料に留める
- 購買意欲を刺激するものを目に入れない(テレビや雑誌を見ない)
- 商品は価格に見合った価値があるかで選ぶ
以上、参考になれば嬉しいです。
まとめ
- 人は誰しも「得したい!損はしたくない!」という心理で行動する
- 賢くお金を使うために、「お得の罠」について知ろう
- 購買意欲を煽る文句や仕組みに踊らされずに冷静な目で判断しよう
- 買う前に一旦立ち止まり、その商品で自分が何を得たいのかを自問自答する癖をつけよう
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