【VYM】安定感抜群!コスト・増配率・銘柄分散に優れた米国高配当ETF

比較的安定した配当金が受け取れて、長期的に見て値上がりも期待できるETFがあったら嬉しいと思いませんか?
そんな方にオススメなのが、今回紹介するVYMです!

本記事では、高配当ETFの中でも特に人気な”VYM“について紹介をしていきます。

目次

VYMの概要

VYMの基本データを以下にまとめました。

資産運用会社バンガード
設定日2006年11月
銘柄名Vanguard High Dividend Yield ETF;
バンガード・米国高配当株式ETF
連動指数FTSE High Dividend Yield Index
組入銘柄数1537
配当利回り22.97%
経費率0.06%
12025/01/16確認時点
2配当利回りは直近1年間の配当金を株価で割った値

提供は米国の3大資産運用会社の1つであるバンガードです。
今後1年の予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、時価総額加重平均型で組み入れています
注意点としては不動産セクターが対象外なことです。

特徴としては、組入銘柄数が多いこと、経費率の低さが挙げられます。

構成上位10銘柄

VYMへの組入比率がTOP10の銘柄について見てみましょう。

ティッカー社名セクター組入比率[%]
1AVGOBroadcom Inc.情報技術6.00
2JPMJPMorgan Chase & Co.金融3.84
3XOMExxon Mobil Corp.エネルギー2.75
4PGProcter & Gamble Co.生活必需品2.25
5WMTWalmart Inc.生活必需品2.23
6HDHome Depot Inc.一般消費財2.20
7JNJJohnson & Johnsonヘルスケア1.99
8ABBVAbbVie Inc.ヘルスケア1.79
9BACBank of America Corp.金融1.67
10MRKMerck & Co. Inc.ヘルスケア1.44
※2024年12月時点 参考:Vanguard HPより作成

ご覧の通り、米国を代表する超優良企業ばかりです。
全537銘柄でありながら、組入比率TOP10銘柄が全体の4分の1以上を占める構成になっています。

セクター比率

※2024年11月時点 参考:Vanguard HPより作成

こうしてみると、全体的にバランスが取れてるように見えますね。
金融、資本財、ヘルスケア が組入セクター比率のTOP3となっています。

GAFAMなどのテック企業は含まれないため、構成がVTIとは大きく異なります。
また、不動産セクターが構成対象から外れている点も特徴といえます。

直近13年の分配金の推移

2020~2021年はコロナショックの相場で株価下落がありましたが年間配当金は減少しなかった為、高配当株が不況時に強いことを示した結果となりました。

13年連続で分配金が増配しているという安定さが大きな特徴です。
2024年は増配率が前年比0.5%という結果でしたが、それまでは前年比3~6%の増配実績がありました。

過去のトータルリターンを比較

SPYと比較

人気な指数の1つであるS&P500、この指数に連動するETFであるSPYとVYMを比較してみましょう。
VYMの設定日を考慮して2006年11月~2024年12月のリターンを比較します。

※TradingViewにて作成 ※配当を再投資したリターンであり、税金や運用コストを考慮していない

GAFAに代表されるハイテク企業の株価高騰があった2020~2021年頃のパフォーマンスが大きく影響し、リターンに大きな開きが見られました。
しかし、2022年後半の下落後ではS&P500とVYMは同じような値動きとなっていました。

配当を市場平均以上に出すような成熟企業を組み入れているにも関わらず、この18年でVYMは約6倍に成長しており、また、これからも十分な成長が見込めると考えています。

HDV、SPYDと比較

米国の高配当ETFとして人気なHDVとSPYDとも比較してみます。
SPYDの設定日が2015年10月であるため、2016年1月~2024年12月のリターンを比較します。

※TradingViewにて作成 ※配当を再投資したリターンであり、税金や運用コストを考慮していない

配当利回りという観点では、VYMよりもHDVやSPYDの方が高いという特徴があります。
しかし株価の成長性という点では、VYMに軍配が上がることがお分かりいただけると思います。

まとめ

  • VYMは米国株式市場のうち配当利回りが市場平均を上回る銘柄を組み入れるETF
  • 組入銘柄が537と多く、分散が効いている
  • 経費率が0.06%と最安水準
  • 直近13年連続で増配しており、安定感がある
  • インカムゲインだけでなく、キャピタルゲインも狙える優良な高配当ETF

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