2024年に新NISAが始まり、投資を始める際に立ちはだかる壁の一つは「どんな投資方法を選ぶか」であり、悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。よくある例としては以下の疑問があります。
「年初に一括で投資したほうがいいのか」
「毎月コツコツ積み立てたほうが安心なのか」
「投資先は全世界?それともS&P500?」
こうした疑問がある中で、皆さん自身に合った投資スタイルを考えるヒントになればと思い、本記事では、投資戦略別でのパフォーマンスの違いを検証してみます。
※本記事はシミュレーションおよび過去データをもとにした考察であり、将来の成果を保証するものではありません
パフォーマンス検証の前提条件
- 投資先
- 全世界株式、S&P500、日経平均
- 買付方法
- 年初一括:年初に120万円を一括投資
- 毎月積立:毎月1日に10万円を積立
- 年間投資額
- 120万円
- 検証期間
- 2, 5, 10, 20年間
- 税金は考慮しない
比較パターンについて
前提条件より、以下の6パターンについて過去データをもとに検証してみます。
| No | 投資先 | 買付方法 |
|---|---|---|
| ① | 全世界株式 | 年初一括 |
| ② | 全世界株式 | 毎月積立 |
| ③ | S&P500 | 年初一括 |
| ④ | S&P500 | 毎月積立 |
| ⑤ | 日経平均 | 年初一括 |
| ⑥ | 日経平均 | 毎月積立 |
投資期間別のパフォーマンス結果
投資期間別のパフォーマンスを以下に示します。
投資期間:2年間

投資期間:5年間

投資期間:10年間

投資期間:20年間

投資先と買付方法による影響の考察
結果から分かることとして、以下が挙げられます。
- 長期で見ると、買付方法よりも投資先の違いが大きく影響している
- どの期間でも概ね S&P500 > 全世界株式 > 日経平均 の順で最終資産額が高い
- 期間が短くなると、買付方法による順位の入れ替わりが発生している
- 年初一括と毎月積立の差は、長期になるほど相対的に小さい
- 長期投資なら「投資タイミング」はあまり決定的要素ではない
- 年初一括は一時的に評価額が大きく上下
- 短〜中期では一時的な下落に 「精神的に耐えられるかどうか」が重要な要素
まとめ
今回の検証から分かる通り、長期投資においては「いつ投資するか」というタイミングは、思っているほど決定的な要素ではありません。
年初一括か毎月積立かによる差は確かに存在しますが、投資期間が長くなるほどその影響は小さくなり、それ以上にどの資産に投資し続けたかが結果を左右していました。
また、短期〜中期では、一時的な下落や評価額のブレが大きくなりやすく、特に年初一括投資では精神的な負担を感じる場面もあります。だからこそ、これから投資を始める方にとって重要なのは、理論上の最適解を追い求めることではなく、自分が無理なく続けられる方法を選ぶことです。
毎月積立でも年初一括でも、最も避けたいのは途中で投資をやめてしまうこと。
株式市場に居続けることこそが、長期的なリターンにつながります。
今回の結果を参考に、ご自身に合った投資スタイルを見つけ、長く付き合える形でNISAを活用していきましょう!

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