新年を迎えた今、2025年を振り返ってみると、私たちの資産形成や暮らしに直結する出来事が数多くありました。
株価指数の歴史的な高値更新、続く物価高と実質賃金の低迷、そして日銀・FRBによる金融政策の大きな転換。さらに、米国の関税政策を巡る混乱など、国内外ともに「変化」を強く感じる一年だったと言えるでしょう。
本記事では、2025年に各資産クラスがどのようなパフォーマンスとなったのか、主要資産のリターンをランキング形式でまとめてみます。今年、一番値上がりした資産は何だったのでしょうか?
2025年の各資産クラスのリターンランキング
2025年の各資産クラスの円換算ベースのリターンランキングは以下のようになりました。
| 順位 | 資産クラス | アセット種別 | リターン [ % ] |
|---|---|---|---|
| 1位 | 金 | コモディティー | 63.4 |
| 2位 | 新興国株式 | 株式 | 31.5 |
| 3位 | 国内REIT | 不動産 | 26.2 |
| 4位 | 日経平均 | 株式 | 26.0 |
| 5位 | 国内株式 | 株式 | 22.1 |
| 6位 | 全世界株式 | 株式 | 20.0 |
| 7位 | 先進国株式 | 株式 | 19.9 |
| 8位 | 新興国債券 | 債券 | 16.9 |
| 9位 | S&P500 | 株式 | 16.4 |
| 10位 | 先進国債券 | 債券 | 9.0 |
| 11位 | 海外REIT | 不動産 | 5.3 |
| 12位 | 国内債券 | 債券 | -7.1 |
表の通り、「金」が驚異的なリターンとなっています。
2024年に続き、地政学リスクや世界経済に対する不安の高まりから金需要が高まっているのが分かりますね。
為替の影響についてですが、年初の1ドル156円から年末の1ドル157円とほとんど横ばいとなっています。
多くのアセットで10%以上の上昇をしているのが注目ですね。まさに資産インフレのトレンドの真っ最中で、現金では価値がガンガン目減りしていくため、ポートフォリオ内でも要らない子の扱いを受けているのではないでしょうか。
各資産クラスの参考指数・ファンド
- 国内株式:TOPIX(東証株価指数)(配当込み)
- 先進国株式:MSCI コクサイ・インデックス(配当込み)
- 新興国株式:MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み)
- 国内債券:NOMURA-BPI総合
- 先進国債券:FTSE世界国際インデックス(除く日本)
- 新興国債券:JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス – エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド
- 国内REIT:東証REIT指数(配当込み)
- 海外REIT:S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)
- S&P500:参考ファンド「VOO」
- 全世界株式:参考ファンド「VT」
- 金:参考ファンド「GLDM」
2024年のリターンランキングとの比較
次に、2024年と2025年のリターンを比較してみます。
| アセット種別 | 資産クラス | 2024年の リターン[ % ] | 2025年の リターン[ % ] |
|---|---|---|---|
| 株式 | 国内株式 | 21.3 | 22.1 |
| 日経平均 | 22.0 | 26.0 | |
| 全世界株式 | 33.5 | 20.0 | |
| S&P500 | 43.1 | 16.4 | |
| 先進国株式 | 36.7 | 19.9 | |
| 新興国株式 | 21.7 | 31.5 | |
| 債券 | 国内債券 | -3.3 | -7.1 |
| 先進国債券 | 9.1 | 9.0 | |
| 新興国債券 | 8.3 | 16.9 | |
| 不動産 | 国内REIT | -7.2 | 26.2 |
| 海外REIT | 12.5 | 5.3 | |
| コモディティー | 金 | 27.6 | 63.4 |
全体的に株式は好調で、債券は投資先で三者三様、国内REITはリスクオン相場を受けて上昇、金は昨年を大きく上回る上昇となりました。
まとめ
2025年の各資産のリターンを振り返ると、金融市場全体において「資産インフレの色合い」が一層濃く表れた一年でした。株式・REIT・金といったリスク資産の多くが10%以上のリターンを記録した一方で、現金や国内債券の厳しさが際立ち、アセット間の明暗がはっきりと分かれる結果となりました。
特に印象的だったのは、金の圧倒的なパフォーマンスです。地政学リスクや世界情勢を背景に「守りの資産」としての価値がさらに評価され、2024年に続き存在感を強めました。また、新興国株式や国内REITが大きく反発した点がかなり予想外で、分散投資の重要性を再認識させてくれました。
一方で、株式市場は依然として堅調なリターンを維持しています。特定の資産に集中するのではなく、複数のアセットクラスを組み合わせたポートフォリオが、結果的に安定した成果につながった一年だったと言えますね。
2026年以降も、金融政策や国際情勢の変化が続くことは避けられません。だからこそ、短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期視点での資産配分とリスク管理を意識した運用が引き続き重要となっています。

コメント