投資を始めるとき、「今年はこれくらい投資しよう」「毎月1万円積み立てよう」と、あらかじめ計画を立てる人は多いと思います。
ただ、相場も為替も、自分が決めた予定通りに動いてくれるわけではありません。
計画を立てることは大切ですが、予定と現実がズレたとき、どう判断し、どう行動するかまで決めているでしょうか。本記事は、そんな「投資計画と実際の行動のズレ」についてのお話。
私が直面した問題の原因と対策、得られた教訓もお伝えできればと思います。
はじめに
2026年の初め、今年の投資方針を考えたときに、NISAの成長投資枠240万円を1年間かけて使い切ることにしました。単純に考えれば、年間240万円なので毎月20万円。そこで、毎月20万円分のETFを買い付ける設定にしました。
ユキたまこれで今年のNISAの投資計画は決まり!
毎月自動積立を続けていき、資産はホクホクで満足でした。そう、あの出来事が起こるまでは…
今年8月初旬にNISAに関するメールをチェックしていて、以下のようなメールが目に入ってきました。



思っていたより早く枠を使い切った!?
当初は9~10月ごろに使い切るつもりでした。
しかし、実際にはそれより早いペースでNISA枠を消化していました。


なぜこんなことになったのか?振り返ってみると、単純に買いすぎという話ではありませんでした。
むしろ問題だったのは、予定からズレていることを認識していたにもかかわらず、その後どう行動するのかを決めていなかったことでした。
今回は、なぜこのようなことが起きたのか、そしてこの経験から何を学んだのかを書いてみたいと思います。
「年間240万円、月20万円」でスタートした2026年
~NISAの成長投資枠240万円を1年間で使い切る~
そのために、基本的には月20万円を投資する。
ところが、最初から少し予定外のことが起きています。
2026年1月のNISA成長投資枠での買付額は27万円でした。
月20万円の予定に対して、7万円ほど多く買っています。その後も、毎月の買付額は予定より少し多めになっていました。もちろん、この時点で「予定より多く買っている」ということ自体は認識していました。
ただ、当時はそれを大きな問題だとは考えていませんでした。むしろ、
「どうせ投資するお金なら、早く株式市場に入れておいたほうがいい」
くらいに考えていたのだと思います。
なぜ買付額を修正しなかったのか
ここが今回の出来事を振り返るうえで、一番重要なところです。
毎月の買付額が予定を上回っていることには気づいていました。
それでも、積立額を下げることはしませんでした。
理由はいくつかあります。
「早く投資できている」と考えていた
まず、資金をより早く市場に投入できていること自体にはメリットがあります。
現金のまま持っているよりも、株式等に投資しておくことで、その後の値上がりの恩恵を受けられる可能性があります。実際、2026年は年初来の株式市場のパフォーマンスも好調でした。



予定より早く買っているけど、結果的には悪くないのでは?
「毎月20万円」という当初の計画にこだわるよりも、早めに投資しておくことで機会損失を抑えられている。
そんなふうに考えていたわけです。
歴史的な円安の到来
さらに、為替の影響もありました。
年初は1ドル=153円程度だったのが、7月には163円程度まで円安が進みました。
海外資産に投資する場合、同じ金額のドル建て資産を購入するときには円換算すると必要な金額は大きくなります。
つまり、自分の感覚としては「いつも通り買っている」つもりでも、円ベースではNISA枠を消化するペースが想定以上に速くなっていました。
結果として、”毎月ちょっと多めに買っている”という状態に、”円安によって円ベースの買付額も膨らむ”という状況が重なりました。
そして、NISA枠の消化ペースは、年初に想定していたものから少しずつズレていきました。
最終的に、2026年7月のNISA成長投資枠での買付額は30.8万円にもなっていました。
8月、NISA枠超過のメールを見て気づいたこと
そんな状態のまま投資を続けていたところ、8月初旬にNISA枠超過の通知を確認しました。
そこで何かおかしいことに気づき、あらためて年初からの投資状況を振り返ってみました。
すると、1月からすでに予定より多めに買っていました。円安も進んでいました。
そして、そのこと自体には途中から気づいていました。
それでも、積立額を下げなかった。なぜなら、
- 早く市場に資金を投入できている
- 年初来のパフォーマンスも好調
- そのため、機会損失を抑えられている
と考えていたからです。つまり、今回の出来事は突然起きたわけではありません。
当初の計画からズレていたのに、そのズレを修正しないまま進んでいた
その結果として、8月に「NISA枠超過」という形で問題が表面化したのだと思います。
原因)一番の反省点は「投資行動を決めていなかった」こと
ここまで振り返ってみて、今回の一番の反省点は何だったのか。
それは、投資行動を事前に決めていなかったことです。
年初に、”成長投資枠240万円を使う”、”月20万円を積み立てる”、ということは決めていました。
でも、それだけでした。
たとえば、
- 想定より多く買ってしまったらどうするのか
- NISA枠の消化ペースが予定より早かったらどうするのか
- 円安が進んだらどうするのか
- 株式市場が大きく上昇したらどうするのか
- 逆に大きく下落したらどうするのか
こういったケースについて、何も決めていませんでした。
だから、その時々の状況を見ながら判断することになりました。
そして今回は、”早く投資できているからいいだろう”、”パフォーマンスも悪くないし、このままでいいだろう”、という判断をして、そのまま投資を続けました。
もちろん、その判断が必ずしも間違いだったとは思っていません。
結果だけを見れば、早く投資していたことがプラスに働いた部分もあります。
ただ、それと「投資計画として適切だったか」は別の話です。
結果的に良かったことと、ルールに基づいて適切に行動できていたことは同じではありません
今回、自分が一番反省すべきはここではないかと考えます。
対策)「投資額」だけではなく「投資行動」も決める
今回の経験から、今後は年初に投資方針を決める際、単純に「年間いくら投資するか」だけではなく、その計画から外れたときにどうするのかまで決めておこうと思っています。
例えば、”月20万円投資する”だけではなく、”想定より早いペースでNISA枠を消化していたら、翌月以降の買付額を調整する”というところまで決めておく。
あるいは、”円安が進んで円ベースの買付額が大きくなっている場合は、NISA枠の残額を確認して投資ペースを見直す”といったルールを作っておく。
大切なのは、相場を予測することではなく、
「もし○○になったら、△△する」
という自分なりのルールをあらかじめ用意しておくことなのだと思います。
この経験から読者に伝えたいこと
今回の経験は、自分にとって” NISA枠を使い切るのが早すぎた ”という話だけではありません。
むしろ、投資計画を立てるときには、計画そのものだけでなく、計画が崩れたときの行動まで考えておく必要があるということを学んだ出来事でした。
投資をしていると、予定通りにいかないことは普通にあります。
株価が想定以上に上がることもあれば、急落することもあります。
為替も、自分の予想通りには動きません。
そして、自分の投資ペースも必ずしも計画通りになるとは限りません。
だからこそ、「どうなると思うか」だけではなく、「そうならなかったら、どうするか」を決めておくことが大切なのだと思います。
もし年初の段階で、「予定より早くNISA枠を消化していたら、積立額を調整する」といったルールを決めていれば、途中で「このままでいいのかな」と悩むこともなかったはずです。
投資では、正解を当てること以上に、自分が納得できるルールを持っておくことが大切なのかもしれません
まとめ
予定からズレたときに、どう投資行動を変えるのかを決めていなかったこと。
これが今回の一番の反省点です。今後は、年初に年間の投資額や積立額を決めるだけではなく、
「もし○○になったら△△する」
というマイルールまで作っておきたいと思います。
相場や為替を自分の思い通りに動かすことはできません。だからこそ、予想することだけではなく、予想が外れたときにどう行動するかを決めておく。
これが大事なのだと体感できた貴重な体験でした。
今回の学びを、これからの投資に生かしていきたいと思います。
こんな私の体験談を定期的に記事にして共有していくので、皆様の資産形成に役立ててもらえれば幸いです。










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