2024年も株式市場では注目すべき動きが多く見られました。その中でも、安定した収益源として根強い人気を誇る「高配当ETF」は、多くの投資家にとって興味深い投資先となっています。
特に、米国の代表的な高配当ETFであるVYM, HDV, SPYDは個人投資家に人気で、私も保有しており新NISAで積立中の銘柄です。
本記事では、2024年における米国高配当ETFのパフォーマンスや増配実績、分配利回りについて振り返ってみます。
2024年の高配当ETFのパフォーマンス
以下は2024年のS&P500とVYM, HDV, SPYDとのパフォーマンス(ドルベース)の比較です。
また、データは配当調整していないものを載せています。

TradingViewにて作成
円ベースでの比較は以下に示します。

TradingViewにて作成
2024年、VYMは13.5%, HDVは8.4%, SPYDは9.0%と全体的に高リターンでしたが、ハイテク株中心のS&P500の圧倒的なリターンと比較すると見劣りしてしまいますね。
増配実績の比較
2023年と2024の分配金実績と、それから求められる増配率と直近5年の平均増配率を比較してみましょう。
銘柄 | 2023年の 分配金実績 [$] | 2024年の 分配金実績 [$] | 増配率 [%] | 直近5年間の 平均増配率 [%] |
---|---|---|---|---|
VYM | 3.478 | 3.495 | 0.49 | 4.25 |
HDV | 3.893 | 4.115 | 5.70 | 5.18 |
SPYD | 1.828 | 1.864 | 1.97 | 2.11 |
全てのETFで増配しているのが分かりますね。
VYMは14年連続の増配を達成しましたが、過去最低の増配率となりました。
2021~2023年には約6%の増配をしていたので、驚いたのは私だけではないはず…
分配利回りと戦略
2024年の分配利回り実績と直近5年間の平均分配金利回りについて以下にまとめました。
銘柄 | 2024年の分配利回り実績 [%] | 直近5年間の平均分配利回り [%] |
---|---|---|
VYM | 2.71 | 3.25 |
HDV | 3.65 | 3.77 |
SPYD | 4.28 | 4.67 |
過去の水準と比較すると、現在は利回りが低下しています。各々、増配はしているため、株価上昇による影響かと思われます。
そのため、今は積極的に買い向かうタイミングではないといえますね。
利回りが高いタイミングを狙って買い増しできたらベストです。
まとめ
2024年は、米国高配当ETFの安定した配当とパフォーマンスが引き続き確認される年となりました。
一方で、ハイテク株を中心としたS&P500の驚異的なリターンと比較すると、やや見劣りする結果でもありました。しかし、すべてのETFで増配が達成されるなど、長期投資における魅力は健在といえるでしょう。
私は2025年以降も安定した配当収入を目指して、新NISAで積立を続けていきたいと思います~
本記事が皆様の投資判断に少しでもお役に立てれば幸いです!
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