今年は様々な経済イベントや地政学的な動きがあり、投資家にとっては波乱に富んだ一年でした。
特に、円安の進行や金利政策の変化、国際情勢の不安定化などが市場を大きく揺さぶりましたね。
このような中で、各資産クラスがどのようなパフォーマンスとなったのか振り返ってみたいと思います。
今年、一番値上がりした資産は何だったのでしょうか?
本記事では、主要資産のリターンをランキング形式でご紹介します。
目次
2024年の各資産クラスのリターンランキング
2024年の各資産クラスの円換算ベースのリターンランキングは以下のようになりました。
順位 | 資産クラス | アセット種別 | リターン [ % ] |
---|---|---|---|
1位 | S&P500 | 株式 | 43.1 |
2位 | 先進国株式 | 株式 | 36.7 |
3位 | 全世界株式 | 株式 | 33.5 |
4位 | 金 | コモディティー | 27.6 |
5位 | 日経平均 | 株式 | 22.0 |
6位 | 新興国株式 | 株式 | 21.7 |
7位 | 国内株式 | 株式 | 21.3 |
8位 | 海外REIT | 不動産 | 12.5 |
9位 | 先進国債券 | 債券 | 9.1 |
10位 | 新興国債券 | 債券 | 8.3 |
11位 | 国内債券 | 債券 | -3.3 |
12位 | 国内REIT | 不動産 | -7.2 |
表の通り、S&P500がぶっちぎりのリターンとなっていますね。
ドル資産については円安の影響も無視できません。
年初の1ドル141円から年末の1ドル157円と円安だけで+11.3%も寄与しています。
また、株式以外のアセットでは金が上位にランクインしているのが注目ですね。
円安や金利も要因にはありますが、地政学リスクや世界経済に対する不安の高まりから需要が高まっていることが関係していると思われます。
各資産クラスの参考指数・ファンド
- 国内株式:TOPIX(東証株価指数)(配当込み)
- 先進国株式:MSCI コクサイ・インデックス(配当込み)
- 新興国株式:MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み)
- 国内債券:NOMURA-BPI総合
- 先進国債券:FTSE世界国際インデックス(除く日本)
- 新興国債券:JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス – エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド
- 国内REIT:東証REIT指数(配当込み)
- 海外REIT:S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)
- S&P500:参考ファンド「VOO」
- 全世界株式:参考ファンド「VT」
- 金:参考ファンド「GLDM」
まとめ
2024年の各資産のリターンを振り返ると、S&P500の驚異的なリターンが際立つ結果となりました。
また、円安の影響がドル資産のパフォーマンスを押し上げたことも忘れてはなりません。さらに、金がリスク回避資産としての役割を再確認させられる年でもありました。
これらの結果から、資産配分や為替リスクの重要性を改めて考えさせられる一年だったと言えますね。
2025年も株式市場の動向を注視して柔軟な対応と長期的な視野を持ちながら、投資戦略を見直していきたいところですね。
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