最近、SNSやメディアでもNISA関連の話題が増えており、資産形成に関心を持つ人がますます増えているように感じます。そんなNISAをどれだけの人が利用しているのか気になる人も多いのではないでしょうか。
今回は金融庁から発表されたデータをもとにNISA口座の利用状況について紹介していきます。
出典:NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について(金融庁)
NISA口座の利用状況
年代別の総口座数の増加率
新NISA開始による口座開設の影響を確認するため、2023年12月末からの増加率も算出してみます。
年代 | NISA総口座数 2024年6月末時点 | 2023年12月末からの 増加率 |
---|---|---|
10歳代 | 13万6740 | 127.1% |
20歳代 | 275万2320 | 22.2% |
30歳代 | 424万9508 | 14.6% |
40歳代 | 468万0771 | 15.7% |
50歳代 | 461万3256 | 16.9% |
60歳代 | 357万5573 | 12.1% |
70歳代 | 279万6221 | 6.4% |
80歳代以上 | 147万2400 | 6.9% |
特に20~50歳代の口座数の増加率が高いのが分かります。
また、18歳から口座開設が可能になった影響で、10代の口座数がブースト的に増加しているのが分かります。
口座数と累計買付額
NISAの口座数と買付額の推移は以下のようになっています。
口座数については、2023年12月末時点で2000万口座を超え、最新の2024年6月末時点で2400万口座を突破しています。累計買付額は45兆円を上回る結果となっており、新NISAが開始した2024年に入ってからの買付額は1~3月で6兆円、3~6月で4兆円と驚異的な増加となっています。
特に、1~3月の期間は年初で一括投資をする利用者の影響で高い伸び幅となっています。

また、岸田政権下で政府が掲げていた”資産所得倍増プラン”では2027年までにNISAの口座数を3400万、累計買付額を56兆円に増加させることを目標にしています。これを発表した時、今のペースでは正直厳しいだろうと思っていました。
しかし、最近の20~50代の口座数の増加や新NISAのスタートに伴うキャンペーン的な企業活動も踏まえると、目標達成も十分あり得るのでは?という見解に変わってきました。
まとめ
- 金融庁から公表されたNISA口座の利用状況の調査結果について確認しました
- 「貯蓄から投資へ」の肝となる重要な制度” NISA ”が着実に普及していっているのが分かりました
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